08 Bite-1
Response
設定値:1 ~ 15
デフォルト:8(Medium)
機能説明:バイトセンサのレスポンスの敏感さです。内部処理としては時間平均を行っています。傾向として、小さくすると鋭敏で早い反応に、遅くすると穏やかで遅い反応になります。極端な値(1や15)では演奏性は悪化します。お好みの反応スピードを設定してください。このResponseとは別に設定:10 Bite-3ではデータ値の面での感度調整があります。反応性の調整が多角的である反面、複雑ですのでご注意ください。
B.Compensate (Breath to Bite crosstalk compensation)
設定値:0 ~ 100%
デフォルト:15% (ソフトマウスピースモデルでは0%付近に変更してください)
機能説明:アルトサックス型マウスピースに内蔵されたバイトセンサ用バルーンにはブレス圧もかかるため、吹くだけでバイトセンサが反応します(ブレス⇒バイトクロストーク)。この設定ではブレスからのクロストークを推定・減算することでクロストークの影響を下げます。(いささかスマートではありませんが、マウスピースを大きく口に含むなどして)リードに力を加えずに息を吹き込んで、バイトセンサの反応が最小になる設定にします。2024年4月発売のソフトマウスピースモデルではクロストークが小さく、クロストーク補正は必要ありませんので、この設定値は0にしてください。2025年3月発売のレバー式バイトセンサにおいてはメカニズム上クロストークが生じませんのでこの項目は無効化されます。
Function
設定値:Swing / Track Bend / Reed Bend
デフォルト:Swing
機能説明:バイトセンサの機能を選択します。詳細はMWiCの使い方:08. バイトセンサの動作モードをご参照ください。SwingがAkai EWIライク、Reed Bendがリリコン/ヤマハWXライクです。
BiteBendAdj
設定値:0 ~ 100%
デフォルト:100%
機能説明:右手親指のベンドセンサのピッチベンド幅に対してバイトセンサによるピッチベンド幅を小さくすることができます。たとえば右手親指のベンドセンサの最大ピッチベンドが半音2個分の場合、このBiteBendAdjを50%にするとバイトセンサによるピッチベンド幅は半音1つ分にすることができます。右手親指でのピッチベンドは大きなベンド、バイトセンサのピッチベンドは小幅なベンドやビブラート、としたい場合に下げてください。
U/D Ratio (Track BendおよびReed Bendのみ)
設定値:0 (Downonly) ~ 100%
デフォルト:50%
機能説明:Track BendやReed Bendはアコースティック楽器のリードによるベンドの模擬を目指したものであり、ダウンベンドが中心となるケースも考えられます。バイトセンサの入力幅に対して、アップベンドの範囲をダウンベンドの範囲より小さくすることができます。このU/D Ratioを0%にするとダウンベンドしか起きなくなりますので、『しっかり噛めばベンドゼロ、緩めたらベンドダウン』という形になり、音程の維持とリード系の音程コントロール(ダウンベンドのみ)を両立できます。Track Bend, Reed Bendの方式は気に入っているのだけど音程が不安定すぎる、という場合にはこの項目の設定をうまく使うと演奏性が改善すると期待されます。
Calib.Trig (Reed Bendのみ)
2025年3月発売のレバー式バイトセンサにおいては、バイトセンサ値のドリフトがほとんど生じませんのでこの項目は無効化されます。
設定値:Off / Roller / L-Hand
デフォルト:Roller
機能説明:Reed Bendモードで、演奏の合間に素早くバイトセンサのゼロ点補正を行うための動作を指定します。選択肢は以下の3つです。
- Off:動作トリガによるゼロ点較正は行わない(非推奨です)、
- Roller:ローラーから指を離すとゼロ点較正状態になる。
- L-Hand:ローラーと左手の守備範囲のキーから指を離すとゼロ点較正状態になる。
ゼロ点較正状態では常にニュートラルベンドとなります。ゼロ点較正中にリードを噛むとその点がゼロ点とみなされしまうので、正しくゼロ点較正するためには、
アンブシュアを完全に緩める
↓
ゼロ点補正動作を完了する(ローラーから指を離し、あらためて触れる)
↓
アンブシュアを準備する
という流れで操作する必要があります。
この設定項目ではアンブシュアを緩めた点でセンサのゼロ点を較正しますが、MWiCの設定: 16 XtraKeyの"Function"項目で"SetBiteNtl"(ファームウェアVer8.34で導入)を選択すると、咥えた状態でそのアンブシュアを中立音程ポイントに設定することができます。演奏スタイルに合わせて選択、あるいは併用してお使い下さい。