3. MWiCの特長

木管型マウスピース+密封圧力式バイトセンサによる演奏表現

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 木管楽器において口元でのビブラート/ベンドはとても重要な表現要素ですが、アコースティック楽器の精緻な表現力を電子的に再現するのは極めて困難です。MWiCではアルトサックス用マウスピースと密閉圧力式バイトセンサを組み合わせたデザインを採用し、電子楽器なりの表現の幅を広げるため、できる限り工夫しました。※2024年4月よりラインナップに加えましたソフトマウスピースモデルも密封圧力式バイトセンサを搭載しています。

息抜け調節バルブによる演奏感の調節

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 息(ブレス)によって制御する楽器・コントローラでは機種ごとに息の抜け具合が異なっていて、ユーザーは利用する機種に合わせるしかありませんでした。MWiCには、個々の演奏者の感覚にマッチする息の抜け具合を実現できるようにバルブを搭載しました。

多様なMIDI制御機能

 MWiCは、多彩なMIDI信号送信機能を備えています。以下に代表的なものを挙げます。詳細は"MWiCの設定"の各項目をご覧ください。

  • ブレス信号を、最大3つのMIDIコントロールチェンジ(CC#)+アフタータッチ(チャンネルプレッシャー)として送信できます。
  • ブレス信号の数値レンジを、送信先CC#ごとに設定できます。
  • 各センサに独立した変換カーブを適用できます。
  • 各センサへの入力を、主たる機能のほか追加のコントロールチェンジ信号として送信できます。
  • MIDIメッセージ頻度の調節が可能です。

キー判定機能付きハーモニー機能

 調を設定して、ハーモニー(ハモリ音)を加えた演奏が可能です。演奏音をもとに調を推定する機能も搭載しています(MWiCの設定: 22 Harmony)

動的なポリフォニック/マルチノートサスティン機能(Ver8.34より)

 演奏中に最大5つの音を重ねて演奏するポリフォニック演奏に使える機能を搭載しています(MWiCの設定: 16 XtraKey)

メンテナンス性に配慮したデザイン

 ユーザーによるDIY修理・創造的改造の試みを、可能な範囲でサポートします。特に、ウインドシンセ系デバイスにおいて故障しがちな圧力センサ(ブレス・バイト)は、センサユニット(修理用に有償提供予定)をユーザーご自身で交換いただけるようにデザインしてあります。