04. 音源への接続
接続方法と、ケーブルの挿抜について
MWiCはUSBもしくはMIDIケーブルによって音源と接続することができます。MWiCのON/OFF状態、音源のON/OFFの状態にかかわらず挿抜が可能です。多くの場合、再接続したらそのまま演奏可能です。ただし発音中にケーブルを抜くと音が出っぱなしになりますのでご注意ください。その場合は音源を操作して発音停止するか、MWiCを再接続した上でAボタンとBボタンを同時に押して『MIDI Panic』機能を使って音を止めてください。
ブレス信号の設定
MWiCでMIDI音源を制御して演奏を行うためには、ブレス信号の伝達方法を把握してMWiCとMIDI音源の両方が整合するように設定する必要があります。様々な方法がありますが、基本的には『音源の機能に合わせてMWiCから送り出す信号をMWiC側のBreath CC-Aに設定』します。設定には主に、MWiCの設定:02 MIDI-1を用います。以下は準備の例です。
- お使いのMIDI音源のMIDIインプリメンテーションチャートという情報を探します。マニュアルやwebサイトに掲載されています。
- MIDI音源がブレス信号による制御に対応している場合は、MIDIのコントロールチェンジ信号の02番(以下CC02)を処理できるようになっています。その場合はMWiCの設定画面でBreath CC-Aを#2に設定してください。
- CC02に対応しない場合には、ほとんどの音源で処理できるボリューム信号CC07にブレス信号を送るとよいでしょう。Breath CC-Aを#7に設定してください。
- 別の選択肢として、コントロールチェンジではなくチャンネルプレッシャー(チャンネルアフタータッチ)で制御する方法もあります。
- 上記のいずれかの方法で、吹いたら音が出る、という状態になると期待されます。
- 一般論として『ウインドシンセサイザらしい音と演奏』には、音量だけではなく音質をブレス信号で制御する工夫がなされています。それにはMWiCとMIDI音源に追加の設定が必要ですが、当サイトの取り扱いを超えますのでご自身でweb等を探してみてください。よろしければFacebookグループ"MWiC Friends"も情報交換にご活用ください。
ブレス信号の詳細設定について
音が出るようになったらMWiCの設定項目:
によって、イメージに沿った表現ができるように設定して頂くことになります。開発アドバイザーの@m_kirinoさんがご自身のno+eページ"Windsynth workbook"内で公開下さっている『MWiCメモ02 ブレス感度調整』に、ブレスセンサの設定のとても参考になる解説があります。ご一読いただけますとブレス設定について見通していただけます。
有線MIDI接続について
- MWiCは5DIN-MIDIとUSB-MIDI(Class Compliant)のMIDI out機能を備えています。
- MWiC内部ではまず通常の有線MIDI信号が生成されます。5DIN-MIDI端子からの信号はその1次信号です。
- MIDI信号をサブのマイクロコントローラがUSB-MIDI信号として送信します。つまりUSB-BからのMIDI信号は2次信号です。
- 5DIN-MIDIからの出力(有線MIDI信号)とUSB-Bコネクタからの信号(USB-MIDI信号)を同時に利用することができます。
- USB-MIDIの伝送速度は有線MIDIの信号より大幅に高速ですので受信機器の反応タイミングはほぼ同時と推測します。