03. マウスピースの取り付け

ステップ1: 組立て

MWiC_MouthPieceSetting.jpg
※製品版では管は真鍮製で、マウスピースユニット(白プラ部)に固定されています。

1. マウスピースユニットから伸びているバイトセンサ接続管(製品版では真鍮管です)の先端にシリコーンバルーンを取り付けます。調整しやすいように接続管にコルクグリースを塗布してください。接続管の挿しこみ具合はお使いのマウスピースに合わせて調整してください。バルーンを取り付けずに演奏すると内部の圧力センサがエラー・故障を起こしますので必ず取り付けてください。

2. サックスのマウスピースを取り付ける前に、バルーンを指で軽くつまんで密封されている感じがすることを確認します。また接続管とMWiCのマウスピースユニットの接着が外れて(損傷して)いないか確認します。この部分の密封が不完全ですとバイト用の圧力センサに水分が侵入して異常動作・故障が生じます。

3. マウスピースを、リードを外した状態で取り付けます。MWiC側の接続部にはシリコンチューブを用いたパッキンを採用しています。入れにくい場合には適宜コルクグリースを使ってください。

4. 上図(右)のように、バルーン先端がマウスピースのオープニングから5mm程度はみ出した状態がめやすです。バルーンのはみ出しが大きいほど、バイトセンサの値の変化が大きくなります。MWiCの設定: 10 Bite-3で設定する値とマッチするように、バルーンの出し具合を決めてください。

5. リードとリガチャーを取り付けます。

ステップ2: センサ機能のチェック

MWiC_MouthPieceSetting_2.jpg

6. MWiCの電源スイッチをONにします。すでにONの場合は、Bボタンを超長押ししてセンサリセットを行うことをお勧めします。

7. 圧力式バイトセンサの動作を確認します。まず、リードに触れずにホーム画面のバイトセンサ値を読みます。次にリードを、マウスピースのサイドレール部に沿うところまで指で押さえて、バイトセンサの値の変化を見ます。数値の増加幅が小さい場合にはバルーン位置を、バルーンが出っ張る方向に調整してください。圧が大きく抜けている(押さえていてもバイトセンサの数値が1秒につき3以上のスピードで下がっていく)場合はマウスピースユニットのどこかにリークがある可能性があります。※1秒あたり1~2以下の抜けは、現時点では正常の範囲です。抜けが早すぎる場合には各所を少し増し締めして、それでも直らない場合には部品交換が必要となります。

開発アドバイザーによる解説

 開発アドバイザーの@m_kirinoさんがno+eページ"Windsynth workbook"内で公開下さっている『MWiCメモ03 バイトセンサー調整-1』および『MWiCメモ04 バイトセンサー調整-2(リップベンド編)』は、本ページの内容を踏まえて、より包括的に、高度な演奏に向けての設定が解説されています。MWiCバイトセンサ設定のバイブルと言って過言ではありません。解説くださっている内容が高度かつ緻密ですので実際に参考になるのは少し後になると見込まれますが、まずは一度ご訪問頂いてから、次の項目にお進みください。